建設工程短縮のための新工法
九州電力川内原子力発電所建設工事に向けた施工技術の習得
加圧水型炉における建設工程短縮の新工法は、九州電力玄海原子力発電所2号機の建設工事で初めて採用され、施工方法は同1号機と大きく変化した。当杜は、この新工法について玄海2号機の建設工事に参加することで実践的に習得し、九州電力川内原子力発電所1·2号機の一 次系据え付け工事に備えた。
1.原子炉建屋側にサイドクレーンを設置することにより、格納容器エリア単体での施工が可能となり、エ期短縮につながった。
2.原子炉補助建屋の各階天井部分を、床から林立した支保エ(仮設構造物)で支えコンクリートを打設する方式から、デッキプレートエ法(※)を採用することで支保エが少なくて済み、従来のエ法より早期の機器類の据え付け工事が可能となった。
※デッキプレートエ法…荷重に対する強度を高めるため、波板鋼板を用いたエ法