初の海外建設工事
昭和53年、当社初の海外建設工事であるイラク共和国ハルサ火力発電所1・3号機(各20万kW)タービン発電機、復水器の建設工事を三菱重工業㈱長崎造船所から受注した。53年2月にイラク・ハルサ建設所を開設し、協力会社を含めて総勢24名を派遣した。現地でもインド人14名、イラク人3名を雇用し施工に当たった。
発展途上国での建設工事であり、国内で施工や資機材輸送の計画を立て、事前に現地調査を行った上での工事であった。時には想定外の事態も発生したが、無事1年10カ月の工期を完工した。
その後も、55年、ハルサ火力発電所には運転要員8名、機械保守要員5名を派遣し対応していた。しかし、同年9月にイラン・イラク両国が本格的な交戦状態となり、ハルサ発電所近郊の市街地や工業施設への攻撃が激しくなったため、戦火を逃れるために全員クウェートに避難し、パリ経由で無事帰国した。
その他ナイジェリアやブラジル、サウジアラビア、オーストラリア等へ社員を派遣し、海外工事を施工した。