九州電力大村発電所1号機の建設

昭和31年11月に、わが国最初の国産新鋭機、九州電力大村発電所1号機の建設が始まった。この工事は、4月に臨時雇用者を人員整理した上での受注であったが、この人員整理は将来の再雇用を約束した一時解雇、すなわち自宅待機という帰休制度を実施していたため、こうした経験者が工事の第一線で原動力となった。     

大村発電所1号機の建設と並行し、31年9月からは九州電力苅田発電所1号機の定修工事を施工し、当社は32年度の収支は2年ぶりの黒字に転じ、経営は成長軌道に乗り始め、次の成長期を迎えることになったのである。